THE PINT ビール研修記(ベルギー編 / 最終回 )

 いよいよ大詰めのビール研修。10月24日(土)にフランクフルトから列車に乗り、ベルギーのブリュッセルに到着したのは夕方でした。
ホテルにチェックインしたあと、早速グランプラスへ!ずっと行ってみたかった場所です。石畳の広場を取り囲む市庁舎や古い建物がライトアップされ、とてもきれいでした。
 前日の余韻でイマイチ本調子ではありませんでしたが、まずはア・ラ・ベカスへ。ここはランビック(酸味のあるビール)を楽しめる店で、かわいらしい陶器のジャーに入って出てくるビールを自分でグラスに注いでいただきます。疲れた肝臓に酸味が良いのか悪いのか分かりませんが、チェコやドイツではお目にかからなかったサッパリとしたビール
です。この日はそのあとに、研修中あちこちで見かけていたケバブ屋さんで夕食を済ませ、土曜の夜で大盛り上がりのパブでビールを一杯いただくだけでホテルへ戻りました。
 
 翌日、行くつもりだった醸造所が日曜休みということに気づき、急遽ウエストフレテレンへ行くことに。ここはいくつかの条件を満たしてはじめて認定される、現在ベルギーには6カ所しかないトラピストビールの一つです。ブリュッセルから車で数時間、周りに畑や森しかない細い道を少し不安になりながら進むと、突然ビールを飲む人々がワサッ!といる場所に到着。修道院の横にあるレストランでした。最寄の駅でも5キロほど離れていてバスなどもないのに、地元の方らしき家族連れがあふれんばかりです。天気がよかったので、外の席にもグラスを傾けつつ談笑する人々がたくさんいました。ここでいただけるのは5.8%、8%、10.2%の三種類。ゴクゴク飲むのではなく、じっくり楽しむタイプのビールです。現在のところここに来ないと飲めないし買えないというこのビールは、どれもコクがあり、ベルギーらしいおいしさでした。



 そして帰る段になり、近くにホメルビールの醸造所があるはずだということに気づきました。以前樽生でいただいたホメルがとてもおいしかった印象があり、早速捜索。たまたま見つけたホップ・ミュージアムで聞くと、「日曜だし、予約してないと醸造所見学は難しいでしょう。ホメルの樽生も、店によってあったりなかったり…」とのこと。近くのパブで「ホメルの樽生が飲みたいんだけど」と聞くと、「今日この町でビアフェスがあるから、きっとそこで飲めるわよ!」と、ちょっと色っぽいママが教えてくれました。ラッキー!すぐに会場へ行きました。
到着するとまだ始まったばかり。体育館のような会場の壁に沿って、小さなブースが20個ほどできています。入口でグラスとビール引き替え用のコインを買い、リストをもらって中に入りました。ホメルもあります!今や数えきれないほどある日本の大規模なビアフェスと違いアットホームな感じで、時間が経つにつれ子どもから老人まで地元の人々がどんどん増えていきます。それでも並ばないと買えないということはなく、椅子とテーブルも十分あり、居心地のよい時間が流れていました。日本も初期のビアフェスはこんな感じだったんじゃないかなぁ、こんなのがいいなぁと思いつつ、教えてくれたパブのママに心の中で感謝しながらブリュッセルへ戻る道すがら、だんだんと私の体調が悪化。連日の肝臓フル稼働と車酔いでダウンしてしまいました。研修はツライ…。
 
 
………それでも朝は来る。帰国を翌日に控えた今日は、THE PINTでも常設しているグリゼット・ブロンシュの醸造所サン・フーヤンとアポイントをとっています。ダウンしている場合じゃありません。ブリュッセルから車で1時間ほどの町にあるサン・フーヤン。行く途中で、車ごと入れる酒屋さんに立ち寄りました。倉庫のような大きな建物の中はビールが所狭しと並び、地元の方は車で乗り付けてケース買いしていくようです。見たこともないビールもあり、ビール好きにはパラダイスのような店でした。
 


 そしてサン・フーヤンに到着。通常は土曜日にしか受けていない醸造所見学を案内してくれたのは、小柄でハツラツとしてかわいらしいBさんです。つい数年前まで使われていたという小さくて素朴な醸造所から始まり、最新鋭の設備が整った醸造所までじっくり案内していただきましたが、びっくりしたのは15ℓのボトル。現在は製造していないそうですが、いったい何人がかりで注いでいたんでしょう…。
 じっくり勉強した後は、試飲タイムです!お言葉に甘え遠慮なく次々と試飲(?)させていただきましたが、どれも度数は高め。昼間からすっかりよい気分になってしまいました。私たちのような小さなビア・バーの人間を快く受け入れて時間を割いてくださったBさん、ありがとう!

 
 このあとブリュッセルへ戻りましたが、最終日がここで終わるはずもなく。まずはランビックのカンティヨンで醸造所見学&試飲 → ピンクの象で有名なデリリウムカフェで一杯 → ビールを飲みながらムール貝や灰色エビのコロッケで夕食 → 最後はア・ラ・ベカスを再訪。世界三大ガッカリと言われてしまっている「小便小僧」の銅像を見学することも忘れず、宿へ戻りました。
 


 翌朝。重たいスーツケースを引きずってブリュッセルの空港でチェックインし、成田へ向かう飛行機では席が離れてしまったので各自で研修。スイスらしいデザインの缶ビールが、この研修の飲み収めとなりました。
 
 
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 チェコから始まりドイツ、ベルギーと移動しながらの研修旅行。ビールの味わいは少しずつ変化していきましたが、どの国にも共通しているのはビールが生活に根付いていること。それを実感できた理由のひとつは、車でないと行けない醸造所にも行け、地元の方がビールを楽しむ姿をたくさん目にすることができたからです。運転してくれたUさん、ケニー、 感謝してます!!
 想像していたよりもずっと研修らしく、観光もなく、ひたすらビールを追い続ける濃厚な旅。 誰にもマネできないであろう素晴らしい研修でした。この旅をサポートしてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
 
そしてブログを最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。ここには書ききれないこぼれ話もありますので、続きはお店にて!
 
最終的なビール総摂取量:二人で約39ℓ(その他ワインなども少し…)。
見学した醸造所:8カ所
ビール研修した店:32軒
 

 
| thepint | ビール研修の旅 | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) |









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